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2024/12/25
きもの
振袖はクリーニングがおすすめ|着用後の正しいお手入れ方法

振袖クリーニング 着用後の正しいお手入れ方法

成人式で着用した振袖は、たった一回しか着用していない場合でもクリーニングをしておくのがおすすめです。
この記事では、クリーニングを活用して、振袖を綺麗な状態で残すためのお手入れ方法について紹介していきます。

振袖の着用後にすること

成人式で振袖を着用した後、そのまま脱ぎっぱなしにしてしまうと、着物にシワができてしまったり、汗や汚れが酸化してシミや黄ばみが発生したりと様々なトラブルの原因になってしまいます。
正しく扱えば何十年先も綺麗に着用できる振袖だからこそ、着用後に正しいお手入れをしておくことが大切です。

着物用ハンガーで干す

振袖は、脱いですぐ着物用のハンガーを使用して干しておくのがおすすめです。

着物用ハンガー 一般的なハンガーと違いまっすぐな形状のハンガー

振袖は重ねて着用し、身体に密着するようにたくさんの紐で縛るため、真冬の成人式でも体に汗をかきます。
そのため、着用した振袖を畳んだ状態や、丸めた状態で放置してしまうと汗による湿気でカビや嫌なニオイが発生することがあります。

そうならないためにも、着用後は湿気がこもらないようにしてくださいね。

また、振袖は紫外線により変色したり、劣化したりすることがあるため、干す際は直射日光の当たらない風通しの良い日陰に干してくださいね。

状態を確認する

クリーニングに出す前にしっかりと振袖の状態を確認しておくことも大切です。
食べこぼしや擦れなどによる汚れが付着していないか、破れやほつれができていないかなどを隅々までしっかりと確認してくださいね。

振袖の中で特に確認が必要な部位 衿 袖口 左前身頃 裏地 裾

特に、「襟」「袖口」「裾」「左前身頃」「裏地」は汚れが付着しやすいため、丁寧に確認すると良いです。

気になる点が見つかった際は、クリーニングに出すお店に伝えて、対応が可能か確認しておくのがおすすめです。

早めにクリーニングに出す

振袖に付着した汚れは、時間と共に落とすことが難しくなるため、着用後はなるべく早めにクリーニングに出すのがおすすめです。

また、汗や皮脂などの汚れは付着してすぐは目立たないですが、時間経過と共に黄ばみや変色となって現れることもあるため、そうなる前にクリーニングをしておくことが大切です。

着物のクリーニングについては、下記の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

着物クリーニング|着物を綺麗に保つ上手なクリーニング

必要に応じて着用前もクリーニング

長い間保管していた場合や、ニオイ、シワなどが気になる場合などは、着用前にもクリーニングをしておくのがおすすめです。

また、着用前にクリーニングをした場合でも、着用後には必ずクリーニングをしてくださいね。

クリーニングが必要な和装小物

〇クリーニングが必要 振袖 長襦袢 帯 半衿 〇家庭で洗濯 肌襦袢 足袋 〇陰干しでお手入れ その他の小物

振袖を着用する際は、様々な和装小物も一緒に着用します。
中でも、腰に巻く「帯(おび)」や振袖の中に着用する「長襦袢(ながじゅばん)」、長襦袢に縫い付けて使用する「半衿(はんえり)」は、着用後に振袖と一緒にクリーニングに出すのがおすすめです。

半衿、長襦袢、振袖、帯の参考画像

帯(おび)

帯は振袖を着用する際に一番表面にくるため、汚れが付着することがあります。
帯の汚れが気になる場合や、長期間使用する予定が無い場合は、クリーニングに出しておくのがおすすめです。

帯は繊細なため、汚れが気になっても自宅でお手入れすることはおすすめできません。

長襦袢(ながじゅばん)

振袖の中に着用する長襦袢は、下着の役割をする肌襦袢とは違い、振袖と同様の扱いをするのがおすすめです。
着用後は振袖と同様に、風通しの良い日陰で乾燥させ、なるべく早めにクリーニングに出してくださいね。

長襦袢のクリーニングについては、下記の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

長襦袢をクリーニングに出す頻度とは|半衿の取り扱いや注意点も解説

半衿(はんえり)

半衿は、長襦袢の襟部分に縫い付けて使用する薄い生地です。

半衿の中には、自宅での洗濯に対応しているものもありますが、刺繍が入っているものや色物はクリーニングに出すのがおすすめです。

自宅で洗濯することができるかは、洗濯表示タグや購入した際のパッケージを確認することでわかります。
桶に数字が入ったマークや、桶に手が入ったマークが記載されていた場合は、自宅で洗濯することができます。
対して、桶にバツが付いたマークが記載されていた場合は、自宅で洗うことができないため、クリーニングを利用してくださいね。

その他の小物のお手入れ

その他の小物については、肌に直接触れる肌襦袢(はだじゅばん)や足袋(たび)などは洗濯をしてから保管し、肌に触れない帯締め(おびじめ)や帯揚げ(おびあげ)などの小物は、風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させてから保管するのがおすすめです。

家庭で洗濯する場合は、必ず洗濯表示を確認してくださいね。

≪家庭洗濯に関する洗濯表示≫

家庭洗濯に関する洗濯表示 洗濯機(30℃以下/弱いモード)のマーク 洗濯機(40℃以下)のマーク 手洗い(40℃以下)(30℃以下)のマーク 家庭洗濯禁止のマーク

クリーニングの料金・期間

着物クリーニングのディアハートのスタッフが振袖を洗う手元

振袖のクリーニングに掛かる料金についての注意点や、クリーニングに掛かる納期の目安について紹介していきます。
紹介する内容は、利用するクリーニング店によって異なる場合があるため、詳しくはクリーニング店に確認してくださいね。

料金について

振袖のクリーニングに掛かる料金は、振袖をそのままの状態で洗う「丸洗い」や、振袖を一度ほどいて反物の状態で洗い、再び仕立て直す「洗い張り」などの、洗い方の違いによって変わります。

また、汗抜きや染み抜き、撥水加工などのオプションを利用すると追加料金が発生する場合もあります。

納期の目安

振袖のクリーニングに掛かる納期は、コートやスーツなどの一般的な衣類のクリーニングよりも長い期間掛かることが多く、数週間から数か月掛かる場合が多いです。

そのため、成人式で着用してすぐに結婚式の参列などで着用する予定がある場合は、クリーニングの納期に注意してくださいね。

クリーニングの後は仕上がりを確認する

振袖がクリーニングから返ってきたら、すぐにクリーニングの仕上がりを確認するのがおすすめです。
落としてほしい汚れが落ちているか、ほつれや破れなどの破損が起きていないか、隅々まで確認していきます。

確認した際に不備や気になる点が見つかった場合は、すぐにクリーニング店に問い合わせてくださいね。

綺麗に保管するためのポイント

振袖は成人式だけでなく、結婚式に参列する際や、姉妹・お子様など十三参りなどでも使用することができるため、綺麗な状態で保管しておくのがおすすめです。
クリーニング後の振袖を綺麗に保ちつつ保管するためのポイントを紹介していきます。

「たとう紙」で包んで桐箪笥(きりだんす)で保管

振袖などの着物は、たとう紙(文庫紙)と呼ばれる包み紙で包んだ状態で保管するのがおすすめです。

たとう紙 主に和紙でできた 着物を包んで保管する紙 関西では「文庫紙」とも 呼ばれる

たとう紙(文庫紙)で包んで保管することで、振袖に湿気が溜まりにくくなる効果や、収納中の摩擦を防ぐ効果などがあります。

また、たとう紙(文庫紙)で包んだ振袖は、桐箪笥の中などの湿気が溜まりにくい場所で保管してくださいね。

桐箪笥での保管が良い詳しい理由や、振袖を綺麗に保管するためのポイントについては、下記の記事で紹介しています。

年に数回は「虫干し」

振袖は年に数回、「虫干し」というお手入れを行うことで、綺麗に長持ちさせることができます。
虫干しを行うのにおすすめの時期は年に三回で、梅雨に溜まった湿気を取り除く「七月下旬~八月上旬」、夏に付いた虫を追い払う「九月下旬~十月上旬」、虫干しに最適な乾燥した気候の「一月下旬~二月上旬」の時期に行うのが良いとされています。

詳しい方法は、下記の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。

着物を綺麗に保つ「虫干し」とは?方法や注意点をわかりやすく解説

まとめ

成人式で振袖を着用した後は、すぐにハンガーで干し、状態を確認してから、早めにクリーニングに出すのがおすすめです。
長襦袢や帯、半衿などもクリーニングに出すのを忘れないように注意してくださいね。

また、クリーニングを終えた振袖は、仕上がりを確認してからたとう紙(文庫紙)に包み、桐箪笥などの湿気が溜まりにくい場所で保管することが大切です。
年に何度かは虫干しを行うことで、何年先も何十年先も振袖を綺麗な状態で保つことができます。

楽しい成人式の思い出と共に、美しい振袖を成人式の日と同じ美しい状態で残せると素敵ですね。

法人向け着物クリーニングのディアハート

年間七万枚以上の着物をクリーニング・メンテナンスする、ドレス・きもの・衣装クリーニングのディアハートでは、法人のお客様の“欲しい”が詰まった様々なサービスをご提供しています。

「ニオイも落としたい」「修理も頼みたい」などの様々なご要望へ柔軟に対応しており、着物のメンテナンスを一社で完結させることも可能です。

クリーニングを通して行う、「幸せのお手伝い」をぜひご体験ください。