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2024/03/07
きもの
着物の持ち運びには着物バッグや風呂敷がおすすめ!

風呂敷に包んだ着物を持つ浴衣姿の女性

着物はシワが付きやすく、摩擦や水気にも弱いので、持ち運ぶ際は細心の注意が必要です。
では、着付け教室に行く時や、旅先で使用したい時など、着物を持ち運ばなければならない場合は、どのようなことに気を付けて、どのように持ち運ぶのが良いのでしょうか。
この記事では、着物を持ち運ぶ際に気を付ける四つのポイントの他に、移動距離や移動後すぐに使用するかどうかなど、様々な場合に最適な持ち運び方を紹介しています。
着物をシワや摩擦から守り、綺麗に持ち運びたい方はぜひ参考にしてくださいね。

着物を運ぶ際に気を付けるポイント

たとう紙の上に置かれた黒留袖

まずは、どのような場面でも共通する、着物を運ぶ際に気を付けるポイントを紹介していきます。着物を持ち運ぶための荷造りをする際は、ぜひこれらのポイントに注意してくださいね。

着物はたとう紙から出す

一見、着物や小物はたとう紙※で包んだまま運んだ方が安心にも思われますが、たとう紙で包んだまま運ぶとたとう紙の中で着物が動いてシワや摩擦の原因になることがあります。
そのため、必ずたとう紙から取り出した状態で持ち運ぶことが大切です。

また、バックなどの小物も箱から取り出し、足袋や肌襦袢なども袋から取り出しておくことで、よりコンパクトに持ち運ぶことができます。

※たとう紙とは
主に和紙でできた、着物を包んで保管する紙のこと。関西では「文庫紙」と呼ばれることもある。着物をカビやほこり、シワやダメージから守る効果がある。

着物のたたみ方は本だたみが基本

着物を持ち運ぶ際は基本的に「本だたみ」というたたみ方をします。
本だたみは、気姿に影響が出るシワが付かない着物のたたみ方で、持ち運ぶ際だけでなく着物を収納、保管する際にも使える基本的なたたみ方です。

本だたみの方法は下記の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。

着物のたたみ方(画像付き)
はじめてでもわかる簡単解説

壊れやすい小物に注意する

襟芯や髪飾りなどの、折れたり壊れたりしやすい小物は、ケースに入れるなどの対策をして注意して持ち運ぶのがおすすめです。襟芯は必ず長襦袢から取り出し、丸めてケースなどに入れた状態で持ち運んでくださいね。

襟芯の持ち運びには、筒形の缶や綿棒のケースなど、固く少しの力で中の襟芯が折れ曲がらないケースを使用するのがおすすめです。

雨の日は濡れないようにする

着物を持ち運ぶ際は、水に濡れないよう対策をすることも大切です。
着物は水に弱く、濡れてしまうことで歪に縮んだり、シミが出来たりすることがあります。

雨や雪が降る日はもちろんのこと、急な天気の変化にも対応できるように防水、撥水加工がされた鞄を使用したり、鞄や風呂敷の上からビニール袋を被せたりするなどの対策をしておくのがおすすめです。

 

着物を運ぶ際におすすめのアイテムやサービス

桃色の風呂敷に包まれた着物

着物の運び方は、運ぶ距離や運んだ後にすぐ使用するかどうかなどによっておすすめの運び方や運ぶ際に使用するアイテムが変わります。それぞれの場面ごとに紹介していくので、着物を運ぶ際は参考にしてくださいね。

[着付け教室など]近隣への着物の運び方

着付け教室に行く時やクリーニング店まで運ぶ時、近くのお店まで着付けをしてもらいに行く時など、近隣へ着物を運んですぐに使用する場合は、風呂敷を使用して着物を運ぶのがおすすめです。

着物を風呂敷に包んで持ち運ぶ際は、着物を三つ折りの本だたみにし、広げた風呂敷の上に帯、着物、長襦袢、その他の小物の順に重ねて包みます。
帯を一番下にすることにより、底が安定し着物にシワが付きにくくなります。
風呂敷は大判のものを使うとより綺麗に収めることができるためおすすめです。

クリーニング店へ持って行く時など、小物が少ない場合は紙袋でも問題なく運ぶことができますが、紙袋の中で着物が揺れ動かないよう入れ方に注意する必要があります。

[旅行や式など]遠方への着物の運び方

旅行や結婚式にお呼ばれした時など、電車や新幹線、飛行機などに乗って遠方に運ぶ際は、着物バッグ(和装収納バッグ)という着物専用の鞄を使用して運ぶのがおすすめです。

着物バッグは、着物を持ち運ぶために作られているので、小物を収納しやすいポケットや着物が鞄の中で動くのを防ぐ造りになっています。
着物バッグが無い場合は、キャリーバッグなどでも代用できますが、キャリーバッグで着物を運ぶ際は、中で着物が動いてしまわないようしっかりと固定することが大切です。

また、長距離であっても車で移動する場合など、スペースを広く使える場合は風呂敷を使用して持ち運ぶのも良いですね。

帰りは宅配クリーニングに任せるのがおすすめ

遠方に着物を運び宿泊する際などは、使用後に着物の宅配クリーニングを利用するのがおすすめです。
宿泊しているホテルから着物を郵送し、自宅に届くようにクリーニングを注文することで、自宅に持ち帰る必要もなく届いたらすぐに収納できるため、持ち帰りや持ち帰った後のお手入れの手間が省けます。

きものクリーニングのディアハート

きものクリーニングのディアハートでは、年間七万枚以上の着物をクリーニング・メンテナンスしており、豊富な経験から得た知識を持つ技術者が、着物ごとに最適なクリーニングを行っています。

一般のお客様は、宅配クリーニングのキレイナをご利用ください。
法人のお客様は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

[海外旅行など]海外への着物の運び方

飛行機の国際線は国内線に比べて荷物の紛失が多いため、海外へ着物を持ち運ぶ際は、着物バッグに入れて機内持ち込みにするのがおすすめです。

飛行機が揺れても着物が着物バッグの中で揺れ動かないように、着付けにも使用できるタオルなどで隙間を埋めておくと安心です。

[引っ越しなど]すぐに使用しない場合の着物の運び方

引っ越しの際など、着物を持ち運んだ後にすぐに使用せずに保管する場合は、着物に真空パック加工を行って運ぶ方法がおすすめです。
着物に真空パック加工を行うと、コンパクトに持ち運べるだけでなく、持ち運んだ後も五年ほど綺麗な状態を保つことができます。

着物の真空パック加工もディアハートにお任せ

きものクリーニングのディアハートでは、クリーニングだけでなく着物を綺麗に保つための真空パック加工も行っています。もちろんクリーニングと併せての使用も可能ですので、長期保管の前にはぜひクリーニングと真空パック加工をご利用ください。

一般のお客様は、宅配クリーニングのキレイナをご利用ください。
法人のお客様は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

 

まとめ

着物を持ち運ぶ際のおすすめの着物の持ち運び方は下記の通りです。

○近隣への持ち運び/すぐに使用する場合
例)着付け教室に持参する、クリーニング店に持ち込む
→風呂敷、紙袋、着物バッグ

○遠方への持ち運び/すぐに使用する場合
例)国内旅行、海外旅行、結婚式への参列、イベントへの参加
→着物バッグ、キャリーバッグ

○すぐに使用しない場合
例)引っ越し、譲渡
→真空パック加工

また着物を自宅へ持ち帰った後は、すぐに風呂敷や着物バッグから取り出し、クリーニングを利用するなど適切なお手入れをしてくださいね。
着物のお手入れ方法については下記の記事にて紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。

着物を長持ちさせるお手入れ方法

場面や用途に合わせた適切な方法で、着物をシワや摩擦、水濡れからしっかりと守って持ち運びましょう。