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2024/12/06
きもの
はじめての留袖クリーニング|お手入れ方法を紹介

留袖のお手入れ クリーニングの上手な使い方

大切な日に着用する留袖はクリーニングを上手に利用することで、より綺麗な状態で着用できるだけでなく、何十年も綺麗な状態を保つことができます。
この記事では、留袖を着用する前の準備や、着用後のお手入れ方法などを紹介していきます。

留袖を着用する前の準備

華やかな模様の五枚の留袖

留袖は、結婚式や結納などの大切な日に着用する着物です。
そんな大切な日だからこそ、しっかりとお手入れをした綺麗な状態の留袖を着用して行きたいですよね。そのためにも、まずは着用前にしておくべき準備について紹介していきます。

状態の確認

長期間保管していた場合は、着用する日の二か月以上前までに状態を確認しておくのがおすすめです。

長期間保管していた着物は、シミやシワ、変色や虫食いなどが発生していたり、カビ臭いニオイになっていたりする場合があります。
そのような場合は、クリーニングや修理をして綺麗な状態に戻しておくと良いですね。

時間に余裕をもって確認しておくことで、安心して当日を迎えることができます。

必要な場合はクリーニング

状態を確認して問題が見つかった場合は、早めにクリーニングに出しておくのがおすすめです。

留袖のクリーニングに掛かる納期は、コートやスーツなどの一般的な衣類のクリーニングよりも長い期間掛かることが多く、数週間から数か月掛かる場合が多いです。
また、修理も必要な場合はそれ以上の期間が必要になる場合もあります。

着用する日に間に合わせるためにも、納期に注意して早めにクリーニングや修理に出してくださいね。

留袖を着用した後のお手入れ

留袖を着用した後は、正しいお手入れをすることで、保管中にシミや黄ばみなどのトラブルが起きる可能性を遠ざけることができます。
そのため、一見汚れていないように見えても、必ずお手入れをすることが大切です。

着物用ハンガーで干す

留袖を脱いだらすぐに着物用のハンガーを使用して裾が付かない高い位置に干しておくのがおすすめです。

着物用ハンガー 一般的なハンガーと違いまっすぐな形状のハンガー

留袖は肌襦袢や長襦袢などを何重にも中に着こんだ上で、身体に密着するようにたくさんの紐で縛って着用するため、真冬でも着用中にじんわりと汗をかきます。

そのため、着用した直後の留袖を、畳んだ状態や丸めた状態で放置してしまうと、汗による湿気でカビや嫌なニオイが発生することがあります。
そうならないためにも、着用後は湿気がこもらないようにしてくださいね。

また留袖は、紫外線により変色したり、生地が劣化したりすることがあるため、干す際は直射日光の当たらない風通しの良い日陰に干してくださいね。

状態の確認

留袖は、着用前だけでなく、着用後もしっかりと状態を確認しておくことが大切です。
着用中に食べこぼしや擦れなどによる汚れが付着していないか、破れやほつれができていないかなどを隅々までしっかりと確認してくださいね。

留袖の中で特に確認が必要な部位 衿 袖口 左前身頃 裏地 裾

特に、「衿」「袖口」「裾」「左前身頃」「裏地」は汚れや破れが発生しやすいため、丁寧に確認するのがおすすめです。

気になる点が見つかった際は、クリーニングや修理に出す際に、お店に伝えるのを忘れないようにしてくださいね。

“必ず”早めにクリーニング

留袖に付着した汚れは、時間と共に落とすのが難しくなるため、着用後はなるべく早めにクリーニングに出すのがおすすめです。

また、付着してすぐは目立たない汗や皮脂などの汚れは、時間経過と共に黄ばみや変色となって現れることもあるため、そうなる前にクリーニングをしておくことが大切です。

着物のクリーニングについては、下記の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

一緒に着用するもののお手入れ方法

〇クリーニングが必要 留袖 長襦袢 帯 半衿 〇家庭で洗濯 肌襦袢 足袋 〇陰干しでお手入れ その他の小物

留袖を着用する際は着物一枚だけでなく、一緒に様々なものを身につけます。
その中から、留袖と同様にクリーニングを利用してお手入れをする必要があるものや自宅で洗濯することができるものを紹介していきます。

クリーニングに出す必要があるもの

留袖と一緒に着用するものの中でクリーニングに出す必要があるのは、≪帯(おび)≫≪長襦袢(ながじゅばん)≫≪半衿(はんえり)≫の三点です。

クリーニングでのお手入れが必要なもの 長襦袢 半衿 帯

帯(おび)

帯は留袖を着用する際に一番表面にくるため、食べこぼしやほこりなどの汚れが付着しやすいです。

そのため、着用後は留袖と一緒にクリーニングに出しておくのがおすすめです。

長襦袢(ながじゅばん)

長襦袢は、着物を着用する際のインナーの役割を持つ襦袢で、スーツに例えるとワイシャツの様な役割を持っており、肌襦袢と着物の間に着用します。

長襦袢は、着物と同様のお手入れをする必要があるため、着用後は留袖と一緒にクリーニングに出すのがおすすめです。

長襦袢のお手入れ方法については、下記の記事で紹介しているので参考にしてくださいね。

長襦袢をクリーニングに出す頻度とは|半衿の取り扱いや注意点も解説

半衿(はんえり)

半衿は、長襦袢の襟部分に縫い付けて使用する薄い生地です。

半衿の中には、自宅での洗濯に対応しているものもありますが、刺繍が入っているものや色物はクリーニングに出すのがおすすめです。

自宅で洗濯することができるかは、洗濯表示タグや購入した際のパッケージを確認することでわかります。

洗濯表示タグの見方

桶に数字が入ったマークや、桶に手が入ったマークが記載されていた場合は、自宅で洗濯することができます。

対して、桶にバツが付いたマークが記載されていた場合は、自宅で洗うことができないため、クリーニングを利用してくださいね。

家庭洗濯に関する洗濯表示 洗濯機(30℃以下/弱いモード)のマーク 洗濯機(40℃以下)のマーク 手洗い(40℃以下)(30℃以下)のマーク 家庭洗濯禁止のマーク

家庭で洗濯できるもの

留袖と一緒に着用する≪肌襦袢(はだじゅばん)≫や≪足袋(たび)≫は家庭で洗濯することができます。

家庭での洗濯が必要な肌襦袢と足袋

ただし家庭で洗濯する場合は、必ず洗濯表示タグを確認してから、内容に従って洗濯をしてくださいね。

肌襦袢(はだじゅばん)

肌襦袢は、着物を着用する際の肌着の役割を持つ襦袢で、スーツに例えるとワイシャツの中に着用するキャミソールの様な役割を持っており、下着や素肌の上に着用します。

肌に直接触れる肌襦袢には、汗や皮脂による汚れが付着しやすいため着用後はしっかりと洗濯しておくことが大切です。

足袋(たび)

足袋は、着物を着用する際の靴下です。
和装の履物は足袋が覆われていないため、汚れが付きやすく、着用後はしっかりと洗う必要があります。

その他の小物は陰干し

帯締め(おびじめ)や帯枕(おびまくら)などのその他の小物は、風通しの良い日陰で着用中に付いた湿気をしっかりと乾燥させてから保管するのがおすすめです。

クリーニングを終えたら

クリーニングを終えた留袖や帯、長襦袢はどのように保管すればよいのでしょうか。
クリーニング後の綺麗な状態をより長持ちさせるためのコツを紹介していきます。

保管する前に仕上がりを確認

留袖がクリーニングから返ってきたら、すぐにクリーニングの仕上がりを確認するのがおすすめです。

落としてほしい汚れが落ちているか、ほつれや破れなどの破損が起きていないか、隅々まで確認し、不備や気になる点が見つかった場合は、すぐにクリーニング店に問い合わせてくださいね。

「たとう紙」で包んで桐箪笥(きりだんす)で保管

留袖などの着物は、たとう紙(文庫紙)と呼ばれる包み紙で包んだ状態で保管するのがおすすめです。

たとう紙 主に和紙でできた 着物を包んで保管する紙 関西では「文庫紙」とも 呼ばれる

たとう紙(文庫紙)で包んで保管することで、留袖に湿気が溜まりにくくなる効果や、収納中の摩擦を防ぐ効果などがあります。
また、たとう紙(文庫紙)で包んだ留袖は、桐箪笥の中などの湿気が溜まりにくい場所で保管してくださいね。
桐箪笥での保管が良い詳しい理由や、着物を綺麗に保管するためのポイントについては、下記の記事で紹介しています。

着物の保管方法|着物を綺麗に保つ4つの項目

まとめ

留袖は大切な日に着用する着物だからこそ、綺麗な状態を保ちたいですよね。

留袖のクリーニングのポイントは、

・シワやニオイなど、気になる場合は着用前にもクリーニング
・着用後はなるべく早めにクリーニングに出す
・帯、長襦袢、半衿もクリーニングが必要

の三つです。

クリーニングのポイントをしっかりと抑えて、大切な日に備えてくださいね。

法人向け着物クリーニングのディアハート

年間七万枚以上の着物をクリーニング・メンテナンスする、ドレス・きもの・衣装クリーニングのディアハートでは、法人のお客様の“欲しい”が詰まった様々なサービスをご提供しています。

「ニオイも落としたい」「修理も頼みたい」などの様々なご要望へ柔軟に対応しており、着物のメンテナンスを一社で完結させることも可能です。

クリーニングを通して行う、「幸せのお手伝い」をぜひご体験ください。