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2023/10/26
きもの
着物の保管方法|着物を綺麗に保つ四つの項目

着物の保管方法 基本の保管方法 着物を傷める四つの要素 保管場所は桐箪笥が最適

着物は、正しく保管すると、美しい状態を何十年も保つことができます。
しかし、保管方法を誤ると、カビや色褪せ、黄ばみや虫食いなどのトラブルが発生しやすく、数年も経たずに使用できない状態になることもあります。
そのようなトラブルから着物を守り、なるべく長く綺麗な状態で楽しむためにも正しい保管の仕方を知り、実践することが大切です。
この記事では、着物の基本的な保管方法や、着物を保管する際に気を付けるべき四つの要素について解説していきます。

着物の基本的な保管方法

着物の基本的な保管方法を紹介します。
また、長期間の保管中も着物を綺麗に保つためには、正しい方法で保管することに加え、定期的なお手入れをすることが大切です。

着物のお手入れ方法については、下記の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

着物を長持ちさせるお手入れ方法

保管の流れ

文庫紙(たとう紙)に包まれた緑の着物

着物の基本的な保管方法を紹介します。
クリーニングで清潔にした着物を正しく畳み、
一枚ずつ、たとう紙※に包みます。

※たとう紙とは
主に和紙でできた、着物を包んで保管する紙のこと。関西では「文庫紙」と呼ばれることもある。着物をカビやほこり、シワやダメージから守る効果がある。

浴衣姿の女性が着物を桐箪笥にしまう様子

文庫紙に包んだ着物を箪笥や収納ケースに入れます。

【注意】
写真はイメージです。
本来は文庫紙に包んでから収納します。

 

箪笥と着物の間に隙間を作った状態で保管されている複数の着物

着物を箪笥や収納ケースに入れる際は、詰め込み過ぎず、隙間を意識すると良いです。

着物を傷める四つの要素

着物を傷める4つの要素を表すイラスト
汚れた着物、水滴(湿気)、太陽(直射日光)、虫のイラストににそれぞれバツがついている

着物を良い状態で保管するには、着物を傷める4つの要素から遠ざけて保管する必要があります。それぞれの要素によって着物がどのように傷んでしまうかを解説していきます。

一.汚れ残り

着物の汚れを落とさずに保管してしまうと、汗や皮脂などが酸化して黄ばみや変色が発生してしまう場合があります。
飲み物などによる汚れは、付着していることに気づきにくく、時間経過と共にシミになってしまうことがあるため、保管する前には、クリーニングに出すのがおすすめです。

着物クリーニングのディアハート

ドレス・着物・衣装クリーニングを行うディアハートでは、年間七万四千枚の着物をクリーニングしており、豊富な知識と技術力を活かした高品質なサービスを提供しています。

一般のお客様は、ディアハートプライベートをご利用ください。
法人のお客様は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡くださいませ。

着物のクリーニングに関しては、下記の記事にて解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

着物クリーニング|着物を綺麗に保つ上手なクリーニングの使い方

二.湿気

梅雨の時期や高温多湿が続く夏の日など、五月末頃から九月頃まで特に注意していただきたいのが、「湿気」です。
湿気が溜まることにより、保管中の着物にカビが発生しやすくなります。

箪笥や収納ケースの中に湿気を溜まらせないためにも、上記の時期は一カ月に一度以上、それ以外の時期は二~三カ月に一度、よく晴れた乾燥している日に、箪笥の扉や引き出しを開けておく、または収納ケースの蓋をずらして開けておくと、ある程度の湿気を逃がすことができます。

また、収納の際に風が通るスペースを確保しつつ収納することも大切です。
着物は詰め込み過ぎず、箪笥の端に三センチ程度の隙間を確保してくださいね。

三.直射日光や蛍光灯の光

直射日光や蛍光灯の光が当たる場所で着物を保管してしまうと、黄ばみや変色、色褪せに繋がります。

着物を保管する際は、必ず箪笥や収納ケースなどにしまい、光が当たらないように保管してくださいね。

四.虫や複数種類の防虫剤

虫食いが起こりやすいため、ウールの着物と正絹の着物は、必ず分けて保管してください。
保管の際は、防虫剤を入れると虫食いの予防に効果的ですが、複数種類の防虫剤を併用してしまうと化学反応が起き、着物にシミや変色が起こる場合があるため注意してくださいね。

また、防虫剤は着物に直接触れないように入れ、半年に一度は交換することも大切です。

 

着物の保管場所は桐箪笥(きりたんす)が最適

桐箪笥の引き出しに入った上品な着物と帯など

着物を保管する際は、桐箪笥が最適です。
桐箪笥での保管が最適な理由や、桐箪笥が無い場合におすすめの収納ケースを紹介していきます。

桐箪笥が良い理由

桐箪笥が着物の保管に最適な理由は、材質の「桐」にあります。

桐は湿気で伸縮し湿度を一定に保つ「除湿効果」と、桐が持つ成分よる「防虫効果」があるため、湿気や虫に弱い着物を収納するのに最適と言えます。

桐箪笥が無い場合は桐材の収納ケースがおすすめ

桐材の収納ケースに入っているピンクの着物と帯など
箱の横に添えられたバッグと草履

桐箪笥は高価で、なおかつスペースを取るため、購入するのが難しいという方も多いかと思います。

その場合は、桐箪笥と同じ桐でできた収納ケースを利用するのがおすすめです。
桐製の収納ケースであれば、通販サイトなどで数千円から入手することができ、桐箪笥に比べてスペースを取らないため、手軽に利用することができます。

【注意】桐製の収納ケースを使用する際も、着物はたとう紙で包んでくださいね。

まとめ

着物を保管する際の注意点は、下記の通りです。

一.保管前にクリーニングで汚れを落とす。
二.湿気が溜まらないよう定期的に換気・確認を行う。
三.直射日光や蛍光灯の光を避けて保管する。
四.虫を寄せ付けないために防虫剤を使用するのは効果的だが、必ず使用は一種類のみにする。
五.収納は桐箪笥、または桐製の収納ケースが良い

着物を正しく保管して、より長く美しい状態を保ちましょう。

【会社情報】
ドレス・きもの・衣装クリーニング
株式会社ディアハート
兵庫県伊丹市森本3丁目206番の1