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2025/01/06
その他
クリーニングや洗濯に役立つマークを一覧で紹介|新・洗濯表示

6種類の洗濯表示マークとクリーニング・お洗濯済みのカッターシャツ

洗濯表示のマークは2016年に一新され、22種類から41種類にまで増えました。
また、2024年8月に新しい記号が2種追加され、既存の記号の意味が一部変更されました。
衣類に優しい、正しいお手入れをするためにも、洗濯表示マークをしっかりと確認することが大切です。

洗濯表示について

洗濯表示とは、衣類や布製品などに記載される取り扱い方法を表す記号です。
風合いを損なわないように、はじめて洗う際は必ず確認してくださいね。

洗濯表示タグの例 洗濯機で洗濯 OK(液温は60℃以下) 酸素系漂白剤で漂白 OK タンブル乾燥 NG 日陰に吊り下げて干す 120℃以下でアイロン OK ドライクリーニング NG ウェットクリーニング OK

また、5種類の洗濯表示の記号の中で記載されていない記号がある場合は、記載されていない記号が持つ全ての処理ができることを表しています。
例えば、アイロンの洗濯表示がない場合は、[底面温度210℃以下でアイロン仕上げができる]という意味になります。

【洗い方】マークの意味

洗い方を表す洗濯表示マーク
桶で洗濯物を洗う手元

桶に水が入った記号が表すのは、家庭での洗い方についてです。
この記号を確認することで、家庭で洗えるかどうかや、洗濯機は使用できるか、液温は何℃以下が使用できるかなどを確認することができます。

洗濯表示:図柄番号190・洗濯機で洗濯ができる
・液温は95℃以下
洗濯表示:図柄番号170・洗濯機で洗濯ができる
・液温は70℃以下
洗濯表示:図柄番号160・洗濯機で洗濯ができる
・液温は60℃以下
洗濯表示:図柄番号161・洗濯機で弱い洗濯ができる
・液温は60℃以下
洗濯表示:図柄番号150・洗濯機で洗濯ができる
・液温は50℃以下
洗濯表示:図柄番号151・洗濯機で弱い洗濯ができる
・液温は50℃以下
洗濯表示:図柄番号140・洗濯機で洗濯ができる
・液温は40℃以下
洗濯表示:図柄番号141・洗濯機で弱い洗濯ができる
・液温は40℃以下
洗濯表示:図柄番号142・洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
・液温は40℃以下
洗濯表示:図柄番号130・洗濯機で洗濯ができる
・液温は30℃以下
洗濯表示:図柄番号131・洗濯機で弱い洗濯ができる
・液温は30℃以下
洗濯表示:図柄番号132・洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
・液温は30℃以下
洗濯表示:図柄番号110・手洗いで洗濯ができる
・液温は40℃以下
洗濯表示:図柄番号111≪2024年8月追加≫
・手洗いで洗濯ができる
・液温は30℃以下
洗濯表示:図柄番号100・家庭での洗濯禁止
日本産業規格 JIS L 0001:2024より引用

液温の上限

桶の中の数字は、洗濯をする際の液温の上限を表しています。
30の場合は30℃以下の液温で、70の場合は70℃以下の液温で洗濯することができます。

30℃以下の液温で洗うことを推奨する洗濯表示マークと70℃以下の液温で洗うことを推奨する洗濯表示マーク

また、手洗いの際も液温の上限が決まっています。
通常の手洗いのマークは40℃以下の液温で手洗いすることができ、手洗いのマークの下に線が1本入っている場合は30℃以下の液温で手洗いすることができます。

40℃以下の液温で手洗いすることを推奨する洗濯表示マークと30℃以下の液温で手洗いすることを推奨する洗濯表示マーク

洗濯の強さ

洗濯機を使用できるマークの下に入っている線は、洗濯の強さを表しています。

洗濯表示マークごとの推奨されている洗濯強さの比較

線が1本入っている場合は、洗濯機を使用して弱い洗濯ができ、線が2本入っている場合は、洗濯機を使用して非常に弱い洗濯ができます。

【漂白】マークの意味

漂白を表す洗濯表示マーク
衣類に漂白剤を染み込ませている様子

三角形の記号が表すのは、漂白についてです。
この記号を確認することで、漂白剤を使用することができるかどうかや、使用できる漂白剤の種類について確認することができます。

洗濯表示:図柄番号220・塩素系漂白剤を使用して漂白ができる
・酸素系漂白剤を使用して漂白ができる
洗濯表示:図柄番号210・塩素系漂白剤の使用禁止
・酸素系漂白剤を使用して漂白ができる
洗濯表示:図柄番号200・漂白剤の使用禁止
日本産業規格 JIS L 0001:2024より引用

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違い

塩素系漂白剤は漂白力が強く、トイレ用や台所用、カビ用などとして使用されることが多い漂白剤です。
対して酸素系漂白剤は、繊維の染料は脱色させずに、汚れの色素や黄ばみだけを脱色することができるため、使用できる衣類の幅が広いのが特徴です。

塩素系漂白剤 OK酸素系漂白剤 OKであることを表す洗濯表示マークと塩素系漂白剤 NG酸素系漂白剤 OKであることを表す洗濯表示マーク

三角形の中に線が2本入っている場合は、塩素系漂白剤は使用せず、酸素系漂白剤を使用してくださいね。

【乾燥】マークの意味

乾燥を表す洗濯表示マーク
青空の下で洗濯物を干している様子

四角形の記号が表すのは、乾燥についてです。
この記号を確認することで、乾燥させる際の干し方や、干す場所、脱水をしても良いかどうかなどを確認することができます。

洗濯表示:図柄番号440・つり干しが良い
洗濯表示:図柄番号445・つり干しが良い
・日陰が良い
洗濯表示:図柄番号430・つり干しが良い
・洗濯機による脱水や、手で捻じり絞りをしない
洗濯表示:図柄番号435・つり干しが良い
・日陰が良い
・洗濯機による脱水や、手で捻じり絞りをしない
洗濯表示:図柄番号420・平干しが良い
洗濯表示:図柄番号425・平干しが良い
・日陰が良い
洗濯表示:図柄番号410・平干しが良い
・洗濯機による脱水や、手で捻じり絞りをしない
洗濯表示:図柄番号415・平干しが良い
・日陰が良い
・洗濯機による脱水や、手で捻じり絞りをしない
日本産業規格 JIS L 0001:2024より引用

つり干しと平干し

干す際に、ハンガー等を使用してつり下げた状態で乾燥させることを「つり干し」、ネット等を使用して平たく置いた状態で乾燥させることを「平干し」といいます。

つり干しと平干しの洗濯表示マークの比較

四角形の中の線の向きが縦向きの場合はつり干しで乾燥させることを推奨しており、横向きの場合は平干しで乾燥させることを推奨しています。

日向干しと陰干し

四角形の中に斜線が入っている場合は、直射日光が当たらない場所での陰干しが推奨されています。

日向に干しても良いことを表す洗濯表示マークと日陰で干すことを推奨する洗濯表示マーク

斜線が無い場合は、日向に干しても構いません。

濡れ干しと脱水

四角形の中の線が2本の場合は、濡れ干しを推奨しています。

脱水・捻じり絞りOKであることを表す洗濯表示マークと脱水・捻じり絞りNGであることを表す洗濯表示マーク

濡れ干しとは、洗濯機による脱水や、手で捻じり絞りをしない、濡れている状態のまま干すことを表しています。

タンブル乾燥を表す洗濯表示マーク
ドラム式洗濯機

乾燥を表す記号の中でも、四角形の内部に丸が入っている記号が表すのは、タンブル乾燥です。
タンブル乾燥とは、乾燥機の中で、洗濯ものを回転させながら温風で乾燥させる方法のことです。
この記号を確認することで、タンブル乾燥が可能かどうかやタンブル乾燥ができる温度を確認することができます。

洗濯表示:図柄番号320・タンブル乾燥ができる
・排気温度の上限は80℃
洗濯表示:図柄番号310・低い温度でタンブル乾燥ができる
・排気温度の上限は60℃
洗濯表示:図柄番号300・タンブル乾燥禁止
日本産業規格 JIS L 0001:2024より引用

【アイロン】マークの意味

アイロンから蒸気が立ち上る様子

アイロンの形の記号が表すのは、見た目の通りアイロン仕上げについてです。
この記号を確認することで、アイロンを使用できるかや、使用できるアイロンの温度、スチームが使用できるかなどを確認することができます。

洗濯表示:図柄番号530・アイロン仕上げができる
・底面温度の限度は210℃つり干しが良い
洗濯表示:図柄番号520・アイロン仕上げができる
・底面温度の限度は160℃
洗濯表示:図柄番号510・アイロン仕上げができる
・底面温度の限度は120℃
洗濯表示:図柄番号511≪2024年8月追加≫
・アイロン仕上げができる
・底面温度の限度は120℃
・スチームは使用できない
洗濯表示:図柄番号500・アイロン仕上げ禁止
日本産業規格 JIS L 0001:2024より引用

アイロンの温度

アイロンの記号の中の点の数は、使用できるアイロンの底面温度を示しています。

推奨するアイロンの温度を表す洗濯表示マークの比較

点の数が3つの場合は210℃まで使用することができ、2つの場合は160℃、1つの場合は120℃まで使用することができます。

スチームについて

アイロンの記号の下にスチームにバツが付いた記号がある場合は、スチームを利用したアイロン仕上げができません。

スチームを利用しても良いことを表す洗濯表示マークとスチームが利用できないことを表す洗濯表示マーク

2024年8月の改正について

2024年8月の改正で、アイロン記号の意味が変更になりました。

2024年8月に改正されたアイロンの洗濯表示マーク一覧と変更内容の詳細

〇変更点
内部の点が3つ:底面温度の上限 「200℃」から「210℃」に変更
内部の点が2つ:底面温度の上限 「150℃」から「160℃」に変更
内部の点が1つ:底面温度の上限 「110℃スチーム使用の制限あり」から
        「120℃スチーム使用の制限無し」に変更

【クリーニング】マークの意味

クリーニングを表す洗濯表示マーク
ハンガーラックに掛かったクリーニング済みのカッターシャツ

丸の記号が表すのは、クリーニングについてです。
この記号を確認することで、クリーニングができるかどうかや、できるクリーニングの種類などがわかります。

洗濯表示:図柄番号620・ドライクリーニングができる
・パークロロエチレン/ジブトキシメタン/石油系溶剤/デカメチルペンタシクロシロキサンによるクリーニングができる
洗濯表示:図柄番号621・弱いドライクリーニングができる
・パークロロエチレン/ジブトキシメタン/石油系溶剤/デカメチルペンタシクロシロキサンによるクリーニングができる
洗濯表示:図柄番号610・ドライクリーニングができる
・石油系溶剤/デカメチルペンタシクロシロキサンによるクリーニングができる
洗濯表示:図柄番号611・弱いドライクリーニングができる
・石油系溶剤/デカメチルペンタシクロシロキサンによるクリーニングができる
洗濯表示:図柄番号600・ドライクリーニング禁止
洗濯表示:図柄番号710・ウェットクリーニングができる
洗濯表示:図柄番号711・弱い操作によるウェットクリーニングができる
洗濯表示:図柄番号712・非常に弱い操作によるウェットクリーニングができる
洗濯表示:図柄番号700・ウェットクリーニング禁止
日本産業規格 JIS L 0001:2024より引用

ドライクリーニングとウェットクリーニングの違い

PやFの記号で表されるドライクリーニングは、石油系などの溶剤を使用して洗うクリーニングのことで、皮脂や化粧品による汚れなどの、油分を含んだ汚れに効果的です。

対して、Wの記号で表されるウェットクリーニングは、家庭洗濯と似ており、水と洗剤を使用して洗うクリーニングのことで、水に溶ける性質を持つ汗や飲みこぼしなどによる汚れに効果的です。

下線について

クリーニングの記号の下線は、クリーニングの弱さを表しています。

クリーニングの強さを表す洗濯表示マークの比較

1本の場合は、弱いクリーニングができ、2本の場合は非常に弱いクリーニングができることを表しています。

2024年8月の改正について

2024年8月の改正で、クリーニング記号の意味が変更になりました。

2024年8月に改正されたクリーニングの洗濯表示マーク一覧と変更内容の詳細

〇変更点
丸の中にP下線無し:「パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる」から「パークロロエチレン又はジブトキシメタン若しくは石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによるドライクリーニングができる」に変更

丸の中にP下線有り:「パークロロエチレン及び石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる」から「パークロロエチレン又はジブトキシメタン若しくは石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによる弱いドライクリーニングができる」に変更

丸の中にF下線無し:「石油系溶剤によるドライクリーニングができる」から「石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによるドライクリーニングができる」に変更

丸の中にF下線有り:「石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる」から「石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによる弱いドライクリーニングができる」に変更


JIS L 0001で使用されている表示記号はGINETEX社のWIPO登録商標で、日本国内向け繊維製品の洗濯タグに限りその使用が許諾されています。海外で販売する繊維製品等に当該記号をご使用になる場合は、その知的財産権を踏まえた対応が必要になりますので、必ず(一財)カケンテストセンターにご相談下さい。

https://www.kaken.or.jp/foundation/business/ginetex


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