2024/05/31
きもの
襦袢とは|襦袢の役割や種類、選び方についてわかりやすく紹介
2023.12.11
2024.05.31
襦袢は“じゅばん”と読み、着物を着用する際に必要な衣類のことを指します。
この襦袢とは、どのような衣類で着物を着用する際にどのような役割があるのでしょうか。
この記事では、襦袢についての解説や襦袢の種類による違い、着用シーンごとの襦袢の選び方などをわかりやすく紹介していきます。
また、襦袢のお手入れ方法についても解説していきますので、はじめて着物に挑戦する方や着物に興味のある方、襦袢についてより詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧くださいね。
襦袢とは
襦袢は、着物を着用する際のインナーです。着物に似た形状をしていますが、役割が異なります。では、どのようなものでどのような役割を持つのでしょうか。
着物を着用する際の必需品
スーツを着用する際、ワイシャツを着用するのと同じように、着物を着用する際には、着物の内側に襦袢を着る必要があります。
着物の内側に着用しますが、着物を着用した後も襦袢の生地の一部が見えるため、襦袢を着用せずに着物を着用していると一目でわかってしまいます。
襦袢の役割
襦袢は、汗や皮脂などの汚れが直接着物に付着するのを防ぐ役割や、着崩れを抑制する役割、着物の気姿を美しく整える役割があり、その他にも防寒としての役割も担います。
また、胸元や袖口から生地が見えるため、コーディネートとしても大きな役割を持ちます。
襦袢は大きく分けて長襦袢・肌襦袢・半襦袢の三種類
襦袢は、大きく分けて「長襦袢」「肌襦袢」「半襦袢」の三種類があります。
それぞれの違いや役割について紹介していきます。
肌襦袢とは
肌襦袢は、着物を着用する際の肌着の役割を持つ襦袢で、スーツに例えるとワイシャツの中に着用するキャミソールの様な役割を持ちます。
着用する際は、下着や素肌の上に直接着用します。
肌着であるため、着物を着用した後は完全に隠れ、人に見せる部分ではありませんが、肌に直接触れるため着心地には最も影響しやすいです。
長襦袢とは
長襦袢は、着物を着用する際のインナーの役割を持つ襦袢で、スーツに例えるとワイシャツの様な役割を持ちます。
着用する際は、肌襦袢と着物の間に着用します。
長襦袢は着物を着用した後も襟元や袖口から見えるため、シワや汚れがあると気姿やコーディネートにも影響を与えるため注意が必要です。
また、長襦袢には「半衿(はんえり)」と呼ばれる襟を付けた状態で着用します。
半衿とは
半衿とは、長襦袢に付ける襟のことで、長襦袢が皮脂や化粧品で汚れないよう保護する役割があります。
また半衿は着物を着用した際、胸元から見える部分なので、コーディネートの一部としても重要な部分になります。
半襦袢とは
半襦袢は、肌襦袢と長襦袢の両方の役割を持つ襦袢です。
通常は[肌襦袢]→[長襦袢]→[着物]の順に着用しますが、この半襦袢を使用することで[半襦袢]→[着物]のみで着用することができます。
そのため、肌襦袢と長襦袢を両方着用すると暑い場合や、着付けを簡略に済ませたい場合などに用いられることが多いです。
長襦袢よりも丈が短いですが、着付けたあとは長襦袢を着用しているように見えるため、「うそつき襦袢」と呼ばれることもあります。
半襦袢にも、長襦袢と同様に半衿をつけて着用します。
[着用シーン別]長襦袢の選び方
肌襦袢は着心地や着用しやすさで選ばれることが多いですが、長襦袢は着物を着用した後も見えるため、着用シーンによってはマナーに配慮した色柄を選択する必要があります。
それぞれのシーン別に長襦袢を選ぶポイントを紹介していきますのでぜひ参考にしてくださいね。
結婚式などのフォーマルな場で着用する場合
結婚式などのフォーマルな場では、白色や淡い色の長襦袢がおすすめです。
特に黒留袖や色留袖を着用する際は、白色の長襦袢を着用するのがマナーとされています。
訪問着や振袖などを着用する際は、桃色や水色、うす紫や薄い緑色などの淡い色やぼかし模様の長襦袢を選ぶと上品な印象が強まるためおすすめです。
結婚式で着用する着物の選び方については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
喪服として着用する場合
喪服の際は、白の長襦袢を着用するのがマナーです。
特に生地に模様や金銀糸が使用されていない無地のものを選ぶのがおすすめです。
必ず、めでたさを表す要素が無いことを確認することが大切です。
成人式で振袖を着用する場合
成人式の振袖の中に着用する長襦袢は、振袖に合わせた袖の長い物を着用します。
色や柄は、着用する振袖に合わせて選ぶとおしゃれですね。
派手なものや個性的なものも増えてきているため、着用する着物との相性や全体のコーディネートに合わせて選ぶと良いですね。
お出かけなどの普段着で着用する場合
お出かけなど、普段着で着物を着用する際の長襦袢は、好みに合わせて自由に選ぶことができます。
着物の色と合わせたり、差し色にしたりするのも良いですね。
また、季節や場所にちなんだ模様のものを使用することで、袖口などからちらりと模様が見える上級な楽しみ方もあります。
襦袢のお手入れはクリーニングの利用がおすすめ
肌襦袢など、一部の襦袢は家庭でのお洗濯にも対応していますが、中でも長襦袢のお手入れはクリーニングを利用するのがおすすめです。
長襦袢のクリーニングについては、こちらの記事を参考にしてくださいね。
※法人のお客様向け襦袢クリーニング紹介記事はこちら
着物クリーニングのディアハート
ドレス・着物・衣装クリーニングのディアハートでは、年間七万枚以上の着物をクリーニングしており、豊富な経験から得た知識をもとに高品質なクリーニングを行っています。
長襦袢や着物は技術者が一枚ごとに手作業で検品していき、それぞれに最適なクリーニングを行うため、より生地に優しい綺麗な仕上がりになります。
個人のお客様は、宅配クリーニングのキレイナをご利用ください。
法人のお客様は、お問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。
まとめ
襦袢は着物を着用する際に必須のアイテムであり、着物を汗や皮脂などから守る役割や気姿を美しく見せる役割などの機能面だけでなく、コーディネートの一部としても重要な役割を果たします。
襦袢を選ぶ際は、着用シーンにも注意しつつ、お気に入りの一枚を選んでくださいね。
また、着用後はクリーニングなどを利用して正しくお手入れすることも大切です。
正しいお手入れで、お気に入りの一枚を長く綺麗に楽しみましょう。
着物クリーニングのディアハート
年間七万枚以上の着物を取り扱うドレス・きもの・衣装クリーニングのディアハートは、豊富な知識と高い技術力を活かしてあらゆる着物のクリーニングやメンテナンスを行っています。
法人のお客様は、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
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【会社情報】
ドレス・きもの・衣装クリーニング
株式会社ディアハート
兵庫県伊丹市森本3丁目206番の1