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2023/11/14
きもの
留袖選びのマナー|結婚式で着用する留袖の種類と選び方

結婚式の留袖マナー
「色」「紋」「柄」が示す意味と選び方

結婚式で留袖(とめそで)を着用する場合、新郎新婦との間柄によってふさわしい留袖の種類があるのをご存知でしょうか。
結婚式に参列する際の服装に、様々なマナーがあるのは広く知られていますが、留袖も例外ではありません。
この記事では、結婚式で留袖を着用する際のマナーや注意点についてわかりやすく解説していきます。留袖を着て結婚式に参列する予定がある方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

留袖の[色]に関するマナー

黒留袖を着た女性と色留袖を着た女性のイラスト

留袖には、地色が黒の黒留袖(くろとめそで)と地色が黒以外の色留袖(いろとめそで)があり、新郎新婦との間柄や配偶者の有無によってふさわしい留袖の色が異なります。
一般的には、黒留袖が最も格式が高いとされています。

黒留袖を着用する立場の人

新郎新婦の母親は黒留袖を着用するのが一般的です。
母親は参列者をおもてなしする立場なので、最も高い格式の黒留袖を着ておもてなしをするという意味合いがあります。
また、新郎新婦の祖母や、既婚であれば、おば・姉妹も黒留袖を着用します。

親族以外では、仲人夫人も黒留袖を着用します。
しかし、新郎新婦の母親が黒留袖を着用せず洋装を着用する場合は、仲人夫人は色留袖を着用するのがおすすめです。

色留袖を着用する立場の人

色留袖を着用するのは、主に新郎新婦の親族や主賓です。
色留袖は既婚、未婚に関わらず着用することができます。

留袖の[紋の数]に関するマナー

留袖の格式を決めるのは色だけではありません。
留袖に入っている家紋の数でも格式が変わります。

紋の数は五つ紋、三つ紋、一つ紋の三種類

紋の数は三種類あり、数によって着物のどこに入れるかが決まっています。

五つ紋、三つ紋、一つ紋を入れる位置を解説するイラスト

五つ紋(いつつもん)は、背中に入れる背紋(せもん)と背中側の両袖に入れる袖紋(そでもん)に加え、前面の両胸に一つずつ抱き紋(だきもん)を入れます。
また、抱き紋は胸紋や前紋とも呼ばれます。
三つ紋(みつもん)は、背中の中央に入れる背紋に加え、背中側の両袖に一つずつ袖紋を入れます。
一つ紋(ひとつもん)は、背中の中央に入れる背紋のみです。

紋の数によって格式の高さが変わる

五つ紋、三つ紋、一つ紋の格式の高さの比較イラスト

三種類ある紋の数は、数が多いほど格式が高いとされています。
最も数が多い五つ紋は、正礼装とされており、格式が最も高く、新郎新婦の母親や祖母が着用します。
三つ紋は正礼装や準礼装とされており、新郎新婦のおばや姉妹が着用することが多いです。
一つ紋は略礼装とされており、三つ紋と同じく新郎新婦のおばや姉妹が着用することが多いです。

留袖を着用する場合は、新郎新婦の母親よりも格が高くならないよう注意しつつ紋の数を選ぶことが大切です。

 

留袖の[柄]に関するマナー

様々な柄の黒留袖

留袖の柄は、古くより幸せを願ったおめでたい絵柄が描かれてきました。
留袖は、裾にしか柄の入らないシンプルなものなので、柄の色味や入る位置、面積の大小などの違いで印象が大きく変わります。
留袖の柄に付いて解説していきますので、雰囲気やお祝いの気持ちに合わせた柄を選ぶ際の参考にしてくださいね。

おめでたい柄を選ぶ

振袖は柄ごとに込められた願いが違います。
よく使用される柄を込められた願い別に紹介していきます。

不老長寿の願いが込められた柄

最も定番のモチーフです。
鶴亀、鳳凰、龍、松竹梅、牡丹、桃、菊などがあります。

子孫繁栄の願いが込められた柄

たくさん実がなる植物やたくさんの子が生まれる生き物は子孫繁栄を象徴しています。
葡萄、瓜、兎などがあります。

夫婦円満の願いが込められた柄

夫婦仲の良いとされる生き物や二つのものが対になっているものは夫婦円満を象徴する柄とされています。
鴛鴦(おしどり)、相生(あいおい)の松、貝桶などがあります。

若い方には大きめの柄がおすすめ

若い方はひざ上まである大きめの柄がおすすめです。
また、年配の方は裾の低めの位置にすっきりと描かれた柄がおすすめです。
大きな柄は華やかさを演出し、すっきりと控えめな柄は上品さを演出します。

また、新郎新婦の母と祖母が同じ五つ紋の黒留袖を着用する場合は、祖母は母親よりも控えめな柄を選ぶと良いですね。

【間柄別】結婚式の装い一覧

新郎新婦との間柄や立場別で表にまとめましたので、着用の際はぜひ参考にしてくださいね。

新郎新婦の母親、祖母、既婚の伯母・叔母、未婚の伯母・叔母、既婚の姉妹、未婚の姉妹。いとこ、仲人夫人、主賓、既婚の友人・同僚、未婚の友人・同僚にふさわしい着物の一覧表

 

結婚式の参列者によく着られる留袖以外の着物

訪問着を着た女性と振袖を着た女性のイラスト

留袖以外にも、結婚式にふさわしい着物があります。
友人や同僚が着物で参列する際は訪問着や振袖などの着物がおすすめです。
また、親族以外の参列者が着物を着用する場合は、親族に間違えられないように留袖を避けるべきだという意見もあるので、その際はこれらの着物を着ても良いですね。

留袖以外の着物については、こちらの記事で詳しく解説しているので、友人や同僚の立場で参列する際は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

まとめ

結婚式に留袖で参列できる機会は限られているため、着用できる立場で参列する際はぜひ着用したいですね。

また、留袖を着用したあとは、メンテナンスも大切です。ドレス・着物・衣装クリーニングを行うディアハートでは、留袖をはじめ、様々な着物を年間七万枚以上取り扱っています。豊富な経験を活かした高品質な仕上がりと柔軟な対応力が強みのクリーニングをぜひ体験して、留袖をより長い間綺麗な状態で保管してくださいね。

一般のお客様はディアハートプライベートよりご依頼ください。

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【会社情報】
ドレス・きもの・衣装クリーニング
株式会社ディアハート
兵庫県伊丹市森本3丁目206番の1